万博公園

最近、ニュースキャスターが、重大な「インシデント」という言葉を使いまくっている。

「インシデント」とはなんとなくわかる気がするが、ネットで調べてみた。

「危機」とか「事案」などと訳されている場合があるが、実際にはインシデントの意味に合致する日本語は存在しない。東日本大震災のように最初から大災害のものもインシデント、日々発生しているような交通事故もインシデント、医療事故もインシデント、航空機がニアミスを起こすのもインシデントであり、火事もインシデント、企業の工場で生産ラインが止まってしまうのもインシデント、製造ラインに農薬を混入されるのもインシデント、パソコンがウィルス感染するのは情報セキュリティインシデント、これらは全てインシデントである。
かつては事故(アクシデント)が発生する一歩手前の状況がインシデントと呼ばれていたのだが、事故などが発生した後でもほっておけば被害は拡大していくため、その意味ではその事故自体がまた他の事故や危機の発生する一歩手前と考えられるという観点から目に見える事故が発生する一歩手前の状況からすでに目に見える事故や災害が発生してしまった状況までをも含めてインシデントと呼ばれるようになっている。 従って、突発的な出来事で、迅速な対応が要求され、即座に対応しなければ被害が広がっていくものは全てインシデントという言葉で含有される。
インシデントには大小様々、種類様々なものがあり、決して危機とか大災害だけを指すものではなく、また、事故が起きる一歩手前の状況のみをインシデントと呼ぶわけでもない。

sixjumpが思っていた「インシデント」と少し意味が異なっていた。
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by sixjump | 2014-04-30 22:29 | Trackback | Comments(2)
Commented by mrgonn at 2014-05-01 05:19 x
なるほど、勉強になりました ^^
Commented by sixjump at 2014-05-01 07:29
アクシデントは目に見える事故、インシデントは内在する事故の原因となる事象または無形の事故と思っていました。理由はインという単語で、内と勝手に解釈していました。最近は、目に見える事故にも使うようで、アクシデントは、理由なくたまたま生じた事故のように感じてきました。
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